この場所は
岩清水を水源とする場所。 川底が白い岩と砂で織り成されている川。
そろそろシロハラ?のハッチが見られるかもと思い偵察に。
青み掛かった清らかな流れに
ぱたぱたと音をたてるように 淡くクリーム色の虫が
沢山ハッチする川。 夕暮れには逆光に照らされる川。
その中でのハッチは幻想的。
4時を狙って川に赴く。
川に降り立つと 小さめのカディスがポロポロとハッチしている。
愛竿に#18のベージュのカディスをセットする。
その川のいつものポイント 最初にフライを落とすポイントに
ポトンとベージュのカディスを落とす。 少し右にリーチを掛け落とす。
ゆるく流れる小波の中で
非力に流れるベージュのカディス。
そのポイントの肩に差し掛かったとき
当たり前のようにフライを山女が咥えた。
自然の連鎖に自分が入り込めた事に
安堵と悦びを覚える。
今日はもういい。
とても満足し 岩に腰を下ろす。
日が傾きかけ 川は逆光で照らされ始めている。
オレンジ色の光の中で 淡いクリーム色のカゲロウが
弱そうに羽ばたいている。 ライズも当たり前のようにしている。
それを眺めながらしばらく至福の時間が過ぎる。
気がつけば 辺りは蒼い時間にかわっていた。
着替えを済ませ 自販機でホットレモンを買う。
帰りの車の中で飲んだそれがとても美味しかった。